更新
見た目も快適性も妥協させない!確かな実力のメーカーが手掛けるジムニーカスタム
5ドアのジムニー・ノマドが2025年4月にラインナップへと追加され、さらに話題になったジムニーシリーズ。日本のオフロードにちょうど良いサイズのクロカン車として人気を博している。ニューモデルのノマドは受付開始からわずか数日で販売計画台数を大幅に超えたことから受注が停止するほどの人気。最近では街中や高速道路などで見かける機会も増えてきた。
この発売されたばかりのジムニー・ノマドとすでに販売されているシエラをカスタムしたのが、国際的なラリーレイドに使用されるホイールやサスペンションの製作や整備など、オフロードに精通するパーツメーカー”4×4エンジニアリング”だ。
見た目だけでなく快適性もアップしたジムニー・ノマド/シエラを早速見てみよう。
目次
アーバンクルーズから本格的オフロードまで
4×4エンジニアリングサービスは、1988年の設立以来、一貫して4WD車に特化したパーツ開発を手がけてきた専門メーカーだ。1982年に登場したホイールブランド「BRADLEY(ブラッドレー)」は、4×4エンジニアリングサービスの前身である松本自動車の時代に誕生したもので、同社の代名詞とも言える存在である。以来40年以上にわたり、プロフェッショナルから一般ユーザーまで幅広い層に支持され続けている。

その信頼性の高さは、過酷なレースシーンでも実証されている。たとえば、かつてランドクルーザーがパリ・ダカールラリーに参戦した際には、4×4エンジニアリングが開発したホイールが装着され、1980年代にはパリダカールラリーに挑戦したチームACPのランクル70のチューニングや整備を担当。1989年には市販車改造ディーゼルクラスで優勝している。実戦での走破性と耐久性をレースで証明してみせた。
こうした経験は、製品開発におけるフィードバックとして活かされており、同社の製品は今なお本格的なオフロード走行に対応する設計思想が貫かれている。
本格的オフロードシーンで培った技術を惜しみなくアウトドアやアーバンクルーズのシーンにもフィードバック。今回紹介するカントリーサスペンションキットやAir/Gシリーズにも反映され、安全性や快適性能の向上も実現しているのだ。
『Air/G VULCAN』
街からダートまで映えるアーバンオフスタイル

”4×4エンジニアリング”のホイールといえば伝統ある”BRADLEY(ブラッドレー)”シリーズが人気だが、今回2台のジムニーに装着されているのは”Air/G(エアージー)”シリーズだ。

”BRADLEY(ブラッドレー)”シリーズのシンプルなスタイルとは対照的な、”Air/G(エアージー)”シリーズはコンケイブディスク形状※と、マットな質感でカスタム要素のより強いカラーを採用しているのが特徴だ。「都会的な雰囲気」と「オフロード感」をミックスし、街中でも映える洗練されたデザインを意識したアーバンオフロードスタイルになっている。

ジムニー・ノマドに装着されているのは、”Air/G VULCAN(エアージー ヴァルカン)”というモデル。
2023年にAir/Gシリーズ第3弾モデルとして登場し、4WD/SUVの幅広いユーザーから支持されているホイールだ。そしてついに2025年、ジムニー・ノマド/シエラに対応した16インチサイズがラインナップに加わった。コンケイブしたディスク部分は、リムよりも高さがあるように錯覚するほどの立体的な仕上がり。リム部分にはリムボルトを多数配置することで、よりワイルドなルックスで存在感を増している。
『Air/G Massive』
アウトドアシーンにマッチするデザイン

ジムニー・シエラに装着されているのは”Air/G Massive(エアージー マッシヴ)”。こちらも”Air/G VULCAN(エアージー ヴァルカン)”と同じくジムニー・ノマド/シエラに対応した16インチサイズが2025年に発売されたばかりのモデル。

シンプルな楕円ホールで構成されたホイールは4WD/SUV向けとして定番のデザインだが、ディープコンケーブにより立体感が増したことで、スタイリッシュでありながらワイルドな印象をあたえてくれる。

8つの楕円ホール部分には一部の表面を切削加工(=削り出し)して金属の地肌を露出させるコントラストカットが施され、シャープで高級感のある洗練された雰囲気だ。デザインされたリムにはリムボルトが装着されオフロード感も増している。
アーバンシーンからアウトドア、本格的なオフロードまで、どんなシーンでも車体をスタイリッシュかつワイルドに彩るAir/G Massive(エアージー マッシヴ)。レース経験も豊富な”4×4エンジニアリング”のホイールだけあって、ルックスだけでなくオフロードにおける走破性能の高さも折り紙付きなのだ。

『カントリーサスペンションキット』
リフトアップしているのに快適! 乗り心地を改善する秘密とは?

オフロードでその真価を発揮するジムニーシリーズだが、実際に走るフィールドのほとんどはオンロードというユーザーも多いことだろう。とはいえ、せっかくのジムニーなのだからリフトアップしてワイルドな見た目にしたいもの。
一般的にリフトアップすると、サスペンションの角度や動きが変化するため、乗り心地や走行性能に影響が出る可能性がある。また、車高を上げることで重心が高くなり、極端にリフトアップした場合はカーブや高速走行時にはフラつきやすくなり操縦安定性が低下してしまう。さらには車高を40mm以上上げると「構造変更」が必要になるので注意も必要だ。

そこでカントリーサスペンションキットなのだ。まだ試作段階ということだが、このカントリーサスペンションキットによって15mmリフトアップしたジムニー・ノマドは、ノーマル車両から乗り換えても違和感なく運転できる。

注目したいのは、路面や車体の振動周波数に応じて減衰力を自動的に変化させ車両の操縦安定性を高めつつ、乗り心地を大幅に改善させる周波数感応ショックアブソーバー「ハーモフレック機構」を採用していること。これにより、乗り心地の快適さと操縦安定性を両立させ一般道や高速道路、オフロードでも自動的に減衰力を変化させることで乗り心地を大幅に改善しているのだ。
周波数感応ショックアブソーバー「ハーモフレック」の詳細はこちら
ジムニー・シエラにもカントリーサスペンションキットが装着され、こちらは30mmアップされている。

どちらのキットもコイルスプリングとダンパーのみを交換。ブレーキホースやフロントクロスメンバーの交換は必要ないので費用負担も抑えられる。1インチアップした16インチホイールとのマッチングも良くカスタムの幅も広がり個性を演出できるキットなのだ。
ジムニー・ノマド/シエラを育てるという楽しさ

ジムニー・ノマド/シエラの魅力を最大限に引き出すには、見た目のワイルドさだけでなく、走りや快適性にもこだわったカスタムが重要だ。今回紹介した4×4エンジニアリングのホイール「Air/Gシリーズ」や「カントリーサスペンションキット」は、街中でも映えるデザイン性と、本格オフロードにも対応する機能性を兼ね備えている。車高アップによるカスタムでも、乗り心地や操作性を損なわない設計は、クルマ初心者からベテランまで幅広くおすすめできる。愛車をもっと楽しく、もっと自分らしく仕上げたい人にこそ、このカスタムはチェックしてほしい。
(編集協力:4×4エンジニアリングサービス)
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...