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「ついてるのは知ってるけど使い道ない」マイカーの装備や機能は全部使ってる?
新しいものを購入する際のワクワク感は、車も例外ではありません。しかし、購入前の大きな期待が、実際に使ってみると「あれ、こんなものか」というガッカリ感に変わってしまうケースもありますよね。
今回は、ドライバーの方々に「購入前は期待したけれど、使ってみるとそうでもなかった車の装備」について話を聞きました。
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便利な運転支援も、過信は禁物!

近年、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなど、ドライバーの操作を楽にする運転支援機能が普及しています。こうした先進機能の中には「一度使ったらもう戻れない」ほど便利なものがある一方、ドライバーによっては「使いにくい」と感じる機能もあるようです。
ある50代男性は、パーキングアシスト機能付きの車に乗っていますが、「納車されたその日に試しに使って以来、一度も使わなくなりました。アクセルとブレーキの操作は必要なタイプなので、どこからどこまで自分がやればいいのか混乱しそうで。まだまだ任せきりにできるレベルではないと感じましたね」と語ります。
駐車操作を補助するパーキングアシスト機能は、メーカーや車種によって操作方法やカバーする範囲が異なります。上記のようにステアリング操作のみを補助するタイプのほか、最近では自動駐車に近いタイプも登場しており、ボタン操作や車外からのスマートフォン操作で駐車作業を完了できる車種も存在します。
ただし、これらの機能を搭載した車でも、完全に操作を車側に任せきりにせず、万が一の際にドライバーがブレーキやステアリングを操作できるよう、常に備えておく必要があります。
JAF(日本自動車連盟)が駐車アシスト搭載車種で実施したテストでは、障害物がない状況であれば、テスト車両はJAFインストラクターに近い速さと正確性で駐車操作を終えました。しかし、障害物がある場合、その位置や形状、接近するタイミングによってはドライバーによるブレーキ操作が必要となるケースが報告されており、ドライバー側もしっかりと周囲に注意を払う重要性がうかがえます。
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押されることのない「走行モード切替スイッチ」

車選びにおいて、「燃費の良さ」は重要な要素の一つです。近年では「エコ」や「スポーツ」など、スイッチ一つで走行モードを切り替え、場面に合わせた走り方ができる車種が増えています。「モードチェンジができる車」と聞くと、期待が高まるものですが……。
40代男性は、「走行モードを切り替えるスイッチは、買ってから数週間で使わなくなりましたね。エコモードでは加速がモッサリしすぎるし、スポーツモードにしても日常的な場面ではあまり変化を感じないので、ずっとノーマルモードで走っています」と話します。さらに、夫婦で車を共有しているが、「妻の方はそもそも切り替えスイッチを押したことすらないようです。『同じ車なんだから、別にどれも一緒でしょ』と。せっかくの機能なのにメーカーさんには申し訳ないですが、結局自分もそういう使い方をしてしまっていますね」と付け加えました。
走行モードの切り替え時に生じる変化は車種によって異なり、アクセルレスポンスやシフトチェンジのタイミングなどが変化するよう設定されています。スポーツカーなどではサスペンションの設定や排気音にも変化が生じる車種もありますが、あまり走りにこだわらないドライバーにとっては、複数のモードがあっても「無用の長物」と感じられてしまうケースがあるのかもしれません。
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あれだけ欲しかったオプションが今や……

車のオプションの中には、ドライバーの様々な「こだわり」に応える装備が用意されています。利便性や快適性に関わる装備のほか、スポーツ走行やドレスアップを目的とする装備などが見られますが、乗っているうちに当初のこだわりが色あせてしまうこともあります。
40代男性は、結婚してファミリーカーを購入した際のエピソードを語ります。「それまでマニュアル車に乗っていたので、ギアチェンジが自由にできるよう『パドルシフトだけは絶対につけたい』と妻にお願いし、オプションで装着したんです。ですが期待しすぎたのか、納車後にパドルでシフト操作をしていても、自分でギアを変えている実感がなく、少しずつ使わなくなり……。それからまた車を買い替えるときには、妻から『あのパコパコするやつはもういらないんだよね?』と強めの圧で言われてしまいました」。
ステアリングから手を離さずにシフト操作ができるパドルシフトは、元々F1カーに搭載され、その後スポーツカーを中心に採用が広がりました。現在ではミニバンや軽自動車など、車種を問わずオプション設定されている例も多く、軽快な走行感を重視するドライバーに人気の装備です。とはいえ、マニュアル車とは操作感が大きく異なるため、「自分で操作している感覚」を愛好するドライバーにとっては物足りなく感じられる部分もあるのかもしれません。
一台の自動車は、メーカーが研鑽した「技術の結晶」であり、数えきれないほどの創意工夫が凝縮されています。その中には、普段乗っているドライバーでも気づかないポイントや、日常的な場面では使われない機能なども存在するでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...